あれから8年…

あれから8年…



8年前の私は千代田区内の不動産管理会社に勤務していた。
あの日は穏やかなお天気で、
同僚と会社の裏で外の空気を吸いながら話をしていた。
その時突然



何が起こったのか全く分からなかった。
その場で落ち着いて立っていられる状況ではない。
同僚と2件隣りの東京大神宮に逃げ込もうとした。
しかし、東京大神宮の塀も大きく揺れていて引き返した。



戻った時には社内全員外に出ていた。
上司からはすぐに電話が入って「タクシーを探して全物件見に行ってほしい」と
到底無理な話で、当時の社長からはストップがかかった。
とりあえず社内に戻り、
近場の物件はすぐに見に行き、
遠方の物件は管理人等に確認の連絡を入れたりして対応に追われた。
最初のうちは電話が繋がっていたものの、
だんだん電話が繋がらなくなってしまった。

災害伝言ダイヤルを利用したものの状況が把握できない。
そういう中でも通じたのがインターネットだった。
メールは繋がる状態で、
各関係機関とのやり取りが出来る状態になった。

管理物件では被害者が出ていない、
そう思った時はホッとしたものの



会社から歩いて10分弱の九段下では犠牲になられた方が
その速報を聞きショックを受けた。

「いったい何が起こっているのだろうか。」



夕暮れになり自宅に帰宅する手段を探した。
ネットで調べて途中まで戻れる夜行急行バスを見つけた。
「東京駅か有楽町駅まで歩けばどうにかなる!」
そう思ったのも束の間だった。
運営会社に連絡したところ暫くは運休という回答。
夜間歩くのは余震が続いている以上不安な状況。
夜間に帰宅するのを諦めて、
明るくなってから帰る決断をした。

会社近くのコンビニには運が良く食べ物がかなり残っていた。
ガスを使うのは不安だったのでガスを使わない食料を確保しに行った。
夜間も購入することが出来、水と食料は十分確保できた。
自宅には何度も連絡を入れた。
携帯電話は繋がらなかったもののPHSからは繋がった。
無事でいることが確認できた。

夜が明ける寸前に会社を出て市ヶ谷駅に向かった。
靖国通りは異様な光景だった。
エンスト・バッテリーあがりを起こしている車が靖国神社周辺に立ち往生し、
車は全く動かない。

市ヶ谷駅に着くと今まで見た事のない光景が
人が溢れかえっている。
疲れ切って多くの方が顔色もなく座り込んでいる。
JR線は完全にストップしてしまっていたものの、
地下鉄は夜間もずっと動いていたので
朝のラッシュなみの混雑ではいたものの電車に乗ることは辛うじてできた。
しかし余震続きのためすぐに電車は止まってしまい、
徐行運転が続いたので相当時間がかかったのを覚えている。

どうにか電車とバスを乗り継いで自宅に帰ることが出来た。



自宅に戻ると近隣地域で液状化現象が発生していることを知った。
道路もひび割れがしていた。
会社近くと異なり各お店も休業していた。
時間が経つにつれて事の酷さを実感した。

数日後会社で業務をしていた時のこと
緊急速報が入り、
原発事故の影響で電車をストップされるという内容が
帰宅指示が出て電車に乗り込むと車内はパニック状態になっていた。



さて、本題です。
東日本大震災から8年が経過します。
あの日は一部テナント様からも連絡が入り、
パニック状態に陥っていらっしゃった事も覚えています。

それだけではありません。
上記のように九段下では2人の方が犠牲になりました。
九段下は普段は落ち着いている街なのですが、
このような事が起きとても悲しく心が痛みます。

私が売買営業を一番初めに行った新浦安・舞浜地区では液状化現象が起き、
街としての機能を失いました。
YouTubeでは明海地区(コンビニやホームセンターがある場所)で液状化現象が起きた瞬間の映像が流れています。
日の出地区、明海地区は新浦安でも大好きなエリアなので、
あの映像を観ると今でも涙が出てきます。



今年もソメイヨシノを観ることが出来るのでしょうか
そういう環境で過ごせる状況。
東日本大震災の事はどんなに辛くても後世まで語り継がなくてはならないですし、
それが使命でもあります。
建物の被害も経験し、
それを不動産業者として皆様にどのようにしたら安全に過ごしていただけるのか、
それを語り継ぎ活かしていけるようにしなければなりません。



地震だけではありません。
災害大国である日本。
これからどのようにしていけば災害被害が減らせるのか日々考えて行動しなければなりません。
それには多くの方の経験を活かしていく事が大事です。
少なくとも「住まい」等の不動産に関しては私達不動産業者が率先だって動かなければなりません。

出来る事からどんどん取り組む。
その事を日々自分自身に言い聞かせ、
皆様の安全、安心して過ごせる社会形成を行ってまいりたいと思います。

東日本大震災で犠牲になられた方のご冥福をお祈り致します。
そして真の復興に向けて取り組んでまいります。




【ブログ著者プロフィール】

安孫子 友紀
縁(えにし)合同会社 代表
http://www.enishire.com
https://www.zennichi.net/b/enishi-re/index.asp

2017年7月、東京都墨田区に事務所を構え、
同年9月より営業開始。
宅地建物取引業を中心に業務展開。

不動産の売買仲介・賃貸仲介(一部賃貸管理)のみならず、
不動産活用の転用の等のアドバイス業務や、
暮らしかたの提案、
移住・二住居政策の支援、
「国土交通省先駆的空き家対策モデル事業」認定企業のパートナー企業としても活動中。

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